NEXT WEEKEND TO SENDAI 週末仙台

仙台若手蔵元座談会ZADANKAI大人女子的日本酒のたしなみ方

せんだい旅の夜 AFTER9からの愉しみ
シンプルイズベストな酒造りが基本。上質な素材の良さを感じて欲しい。

山和酒造店

専務取締役 伊藤大祐さん

明治29年(1896)創業。「わしが國」「山和」
醸造元。スタイルの良さもあって、
〝日本酒界のオシャレ番長〝と評されている。

昔ながらの山廃造りを中心にストレートな正統派の酒造りを。

川敬商店

次期蔵元 川名由倫さん

明治35年(1902)創業。「黄金澤」「橘屋」醸造元。
蔵元の愛娘・由倫さんは歌舞伎と和文化を
こよなく愛する。

ササニシキや宮城県産米の特徴を生かした酒造りに力を入れています。

大沼酒造店

専務取締役 久我 健さん

正徳2年(1712)創業。「乾坤一」醸造元。
次期蔵元16代目の久我さんは、
〝日本酒界のイチロー〝として全国的に有名。

目指すはクラシックモダン。伝統的造りに新しい手法を取り入れた酒です。

萩野酒造

専務取締役 佐藤 曜平さん

天保11年(1840)創業。「萩の鶴」「日輪田」醸造元。
8代目の佐藤さんは、カメラ、バイク、鉄道と
多趣味で知られる、酒造界のアイドル的存在。

うちは“すっきり端麗” フレッシュな酒を一番に考えています。

蔵王酒造

杜氏 大滝 真也さん

明治6年(1873)創業。「蔵王」醸造元。
入社8年目、2015年杜氏に就任。若手が中心に
新たなチャレンジを仕掛ける「蔵王」は今大注目!

料理を選ばず料理を邪魔せずに楽しめる酒がコンセプトです。

阿部勘酒造店

専務取締役 阿部 昌弘さん

享保元年(1716)創業。「阿部勘」醸造元。塩竃神社の
御神酒御用酒屋として酒造りを開始。現在15代目。
代々蔵元は「阿部勘九郎」を襲名する。

品質の高さと目新しい取り組みで注目を集める宮城県の日本酒。
変化の立て役者となったのは、伝統ある酒蔵の若き後継者たち。
日本酒界に新風を吹き込む新世代の蔵元6人に、進化する宮城の日本酒の魅力を伺ってみた。

Photograph:Arihiro Ito, Mitsuru Itabashi, Chikara Kawamura /
Hair & Make-up:Tomomi Kakizaki / Coordination& Text:Kumi Hayasaka

まずはそれぞれの蔵がどんなお酒を造っているか、PRをお願いします。

阿部うちの蔵は塩竈(しおがま)という古くからの港町にあります。
生マグロの水揚げ量、お寿司屋さんの数(1㎢当たり)は日本一。
そういう土地柄から〝お魚に合う酒〟をイメージして造っているので、刺身などの魚介類と一緒に楽しんでほしいですね。

大滝フレッシュな酒を第一に〝すっきり端麗〞がコンセプト。
蔵王連峰のふもとに蔵を構え、良質な水が自慢です。
うちの特別純米は日本酒が得意じゃない方でも飲みやすく、炭酸で割ったり、ライムなどの柑橘系を添えても美味しいですよ。

佐藤一言で表現するなら〝まじめでスタンダード〟な酒。
でも、じつはスタンダードこそ難しい。とても気をつかって造っています。
昔ながらの造り方を守りつつ、現代技術を融合させた「山廃仕込み」にもトライしています。

久我県産の飯米を使った酒造りに力を入れているのが我が蔵の特徴です。
ササニシキを中心にササシグレ、愛国など、使用する品種も増やし、米の旨みの充実感を追求しています。

川名目指すはきれいな飲み口で旨みのある〝ストレートな正統派〟。
温度を変えても楽しめ、どんな料理も受けとめるしなやかなお酒です。
わたし自身は蔵に入って4年、酒母担当になって2年目。
今は杜氏でもある父の背中を見ながら、正統派を造る難しさを日々実感しています。

伊藤シンプルイズベストが基本。食事との相性を常に考えています。
お酒単体の味わいと、食事と合わせた印象とでは、かなり違ってきますからね。
いろいろな食にマッチングさせてみて「日本酒って意外と合うんだ」という、幅の広さを発見してもらえたらうれしいです。

阿部さんは、数年前からオシャレなラベルの日本酒をいろいろ出していますよね?

阿部新しいことにチャレンジしたくて、あえて〝阿部勘らしくない酒〟をコンセプトに造っています。
ラベルは彫師をしている友人にお願いし、ラインナップに新しい流れを加えてみました。

ラベルと言えば、佐藤さんは昨年発売した「メガネ専用日本酒」の反響が大きかったとか?

佐藤〝全員メガネをかけた蔵人が造る酒〟というコンセプトで、「日本酒の日」そして「メガネの日」でもある10月1日に出しました。
数量限定でしたが、1週間足らずで完売し、日本メガネ協会から感謝のメールもいただきました(笑)。
こういう新しい取り組みは継続したいですね。

久我さんも、新しいコンセプトのお酒を出したばかりですよね?

久我「HEAVEN & EARTH」というお酒を発売しました。
試験醸造酒として、酒販店さんの声を反映しながら進め、女性デザイナーにオシャレなラベルを作ってもらいました。
上品な甘さと個性的な香りが特長なので、ぜひワイングラスで味わってもらえたら。

若手が中心に造った「ZAO inspiration」の反応はいかがですか、大滝さん。

大滝「飲んだよ」と声をかけてもらう機会が増えました。
具体的なリアクションをいただくのはやはりうれしいですね。

伊藤さんは SAKE COMPETITION(出品数世界最多の日本酒コンテスト) で純米大吟醸部門1位を受賞し、全国的に注目されていますが、今後はどんな方向を?

伊藤若い人たちに気軽に飲んでもらえる低アルコール酒を考えています。
いままで女性向けの低アルコール酒はたくさん登場したけど、本格清酒とはかけ離れたものが多い。
女性はもっと本格的なものを求めているように思うんですよね。

紅一点の川名さんにお聞きします。
女性蔵人が増えてきたと言っても、日本酒業界はまだまだ男性中心ですよね……。

川名酒造りの機具・機材は男性が使う前提で設計されていて、女性のことを考えていないなと感じます。
が、お酒造りは神事から始まり、巫女の〝口嚙み酒〟がルーツ。
もともとは女性の仕事だったのだから、基本を大事に、澄んだ気持ちで酒造りに向き合いたいと思っています。

女性読者のみなさんに、オススメの飲み方があったら教えてください。

伊藤ぜひ日本酒をワイングラスで試してほしいですね。
お猪口やぐい飲みに比べ、空気に触れる面が大きいため、日本酒の繊細な香りや味わいを強く感じられ、
グラスの形状によっても味わいが違ってきます。

佐藤お酒を飲む器を自分で作るのもいいかも。

阿部確かに。
宮城県には陶芸家の窯場が多いので、自分好みのぐい飲みを作る楽しみ方もありますよね。

久我〝マイ猪口持参〟を広めたいですね。
エコだし、飲みなれた酒器のほうが美味しく味わえる。

川名わたしは平盃でいただきたいです。
歌舞伎の演目には、お酒を飲むシーンが多いのですが、女形は平盃を使います。
唇がゆがまないし、指を少し傾けるだけでスイと入り、飲む姿がきれいに見えるから。

最後に、県外に住む読者の方々に向けて、仙台・宮城の魅力を一言お願いします。

伊藤宮城は食材の宝庫! 日本酒はもちろん、美味しい料理を味わいに来てください。

阿部新鮮な魚介類に農産物、ここでしか食べられない食材が揃っていますよ!

久我国分町をはじめ、旨いお店が沢山あります。 ぜひぼくらの造ったお酒を飲みに来てください。

川名仙台はコンパクトに楽しめる街。
新たに地下鉄東西線も完成し、一日でモリモリ楽しめちゃいますよ!

大滝温泉へのアクセスも良いので、身も心もリフレッシュしてください。

佐藤メガネ酒以上に話題を呼ぶ酒を造ります。

仙台・宮城の酒に乞うご期待!

仙台の銘酒が飲める名店

座談会に登場いただいた若手蔵元の皆さんが、大人女子にオススメしたいお店を紹介してくれました!

阿部勘 純米辛口 料理を邪魔しない。そして料理との相乗効果が出る酒。 / すし哲物語 ¥3,980(税込)

阿部勘酒造店 阿部 昌弘さん
塩竈すし哲 仙台エスパル店

仙台市民の台所とも言われる塩竈。実力店が軒を連ねるこの港町で長年にわたり不動の人気を保つ名店の味が、駅ビルで堪能できる。有田焼の器に美しく彩られる寿司は女性客にも大人気!
住所:仙台市青葉区中央1-1-1 エスパル仙台 B1F/ 電話番号:022-716-1075 / 営業時間:11:00~23:00(LO 22:30) / 定休日:エスパル休館日
蔵王 特別純米 そら豆や山菜など素材を生かした料理に合わせて欲しい。出汁にも合いますよ。 / なかむらラー油ポテト ¥550

蔵王酒造 大滝 真也さん
肴処 やおよろず

少し怪しげな路地裏にある隠れ家的お店。季節ごとに日本酒を厳選。好みを伝えるとイケメンの唎酒師(ききざけし)さんがオススメしてくれる。左党を唸らせる旨い肴。限定の手打ち十割蕎麦も絶品だ。
住所:仙台市青葉区一番町4-1-15/ 電話番号:022-263-7667 / 営業時間:17:00~24:00(LO 23:00フード、23:30ドリンク) / 定休日:ほぼ無休
日輪田 山廃純米 山廃はお燗のイメージが強いですが、冷やしてワイングラスでもOK! / うにプリン ¥1,500

萩野酒造 佐藤 曜平さん
歡の季

日本酒を愛するご夫婦の創作和食店。和食職人として海外で培った経験を生かし、日本酒と料理のマリアージュを日々探求。ワイングラスで飲むお酒は至高の味わい。名物うにプリンも◎!
住所:仙台市青葉区国分町3-2-10/ 電話番号:022-215-0363 / 営業時間:【ランチ】月火木金 12:00~限定数なくなり次第終了、【ディナー】月~土 18:00~22:30(LO 21:30) / 定休日:日・祝
乾坤一 特別純米辛口 春は刺身などのフレッシュな料理に。冬は鍋にもよく合いますよ。

大沼酒造店 久我 健さん
日本酒Bar 旅籠

定禅寺通に面した和モダンなお店。ケヤキ並木の見えるカウンターは冬のページェント期間は予約でいっぱいになるそう。ライト、ミディアム、フルなどタイプ別の日本酒メニューも嬉しい。
住所:仙台市青葉区一番町4-10-11 FRKビル3F/ 電話番号:022-797-4490 / 営業時間:【月~木】18:00~翌1:00 【金~土】18:00~翌2:00 / 定休日:日(日・月連休の場合は月)
黄金澤 山廃純米酒 冷でも燗でも。料理を選ばない万能型。ジビエや馬肉にもオススメ。 / 焼き鳥各種(岩手いわい鶏のとろレバー ¥250、竹鶏一黒シャモのネギマ ¥280、皮 ¥230 など)

川敬商店 川名 由倫さん
トリとヤサイとサケ ともやん

地産地消と日本酒の豊富さがウリの人気店。店主の実家・石巻や契約農家が育てた地野菜は格別。日本酒を60mlから頼めるせいか、厨房を囲むコの字形カウンターには女性1人客も少なくない。
住所:仙台市青葉区木町通2-1-55 第八丸昌興業ビル1F/ 電話番号:022-725-8458 / 営業時間:【月~土】17:00~翌1:00(LO 24:00フード、24:30ドリンク) / 定休日:日(臨時休業あり)
山和 純米吟醸 美山錦50 爽やかな香りがあるお酒なので是非、ワイングラスでも楽しんで欲しいな。 / セリ根天ぷら ¥450(税込) / 新鮮魚介旬の盛り合わせ 人前) ¥2,500(税込)

山和酒造店 伊藤 大祐さん
仙臺居酒屋おはな

国際唎酒師の店長が宮城県内の酒蔵を訪ね歩いて仕入れる銘酒の数々。県内の契約農家や網元から調達する食材を使い、フレンチ出身の料理長が生み出す創作料理。どちらも至高の味わい!
住所:仙台市青葉区中央2-5-1 三文字屋ビルB1F/ 電話番号:022-265-3872 / 営業時間:【月~金】11:30~14:30(LO 14:00) 【月~木】17:30~23:00(LO 22:00) 【金・土・祝前】 17:30~24:00(LO 23:00) / 定休日:日(日・月連休の場合は月)
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